夏になると多くの人が悩まされるのが水虫です。
日本人の4~5人に1人が水虫になると言われています。

水虫は、白癬菌という真菌に感染したことが原因で起こります。
真菌というのは核を持った微生物の一種で、カビや酵母やキノコも真菌です。
カンジダ菌も真菌です。

水虫は、足ふきマットや床やサンダルやスリッパなどに、水虫の人の足から剥がれた皮膚と共に白癬菌が付き、白癬菌が付いたマットや履物に素足が接触して感染します。

通常は、白癬菌が付着してから皮膚の角質層に入り込むまでに24時間ほどかかります。
1日1回足や指の間を奇麗に洗えば、感染するリスクは下がります。
しかし、足に傷が出来てると傷口に白癬菌が入り込んで、感染しやすくなります。

白癬菌は、気温15℃以上湿度70%以上の環境で急激に増えます。
夏に悪化して、冬は良くなるケースが多いのは気温と湿度の関係です。

靴の中は非常に湿気が多いです。
夏に足の甲を包みこむタイプの革靴を履くと、靴の中は1時間で湿度が90%を超えてしまいます。
できれば、履く時間を短くしたり乾燥させるために何足かを交互に履くのが理想的です。

水虫になっても痒くなるとは限りません。
かゆくなるのは全体の1割ほどです。
水虫には大きく3タイプありますが、大半は趾間型と言って足の指の間にできるタイプです。
皮が剥けたり白くふやけたりします。

次に多い小水疱型は、小さな水泡がポツポツとできます。
角質増殖型では、足の裏全体が厚く硬くなるので、水虫とは思わない人が多いです。

爪水虫と言われているのは、白癬菌が爪に侵入した状態です。
爪が白く厚くなります。
その他、足だけではなく、インキンたむしと呼ばれているものや、頭にできるタイプの水虫もあります。

水虫かどうかを見分けるのは、剥がれた皮膚やこすり取った皮膚を顕微鏡で見て白癬菌がいるかいないかを確認しないと判りません。
いくら名医と評判の良い皮膚科医でも、肉眼で見ただけでは判断できません。
カンジダや他の真菌と間違えたりすることもあるので、きちんと顕微鏡で確認してもらうことが大切です。

診断が間違っていたのでは、治療しても却って悪化させることになってしまいます。
水虫は、正しく診断が出来ていれば、薬で治すことが出来る皮膚病です。

水虫は治療薬の服用で治すのが一番!

水虫の治療には、テルビナフィン塩酸塩を含むラミシールが使われます。
ラミシールには塗り薬と飲み薬があります。
テルビナフィン塩酸塩には、水虫の原因である白癬菌を殺菌する作用があります。

塗り薬は、一般的な足の水虫に効果があります。
爪水虫には飲み薬が使われます。
爪の奥深くにまで侵入した白癬菌を殺菌するには、飲み薬がベターだと考えられています。

しかし、中には他の薬との飲み合わせの関係で内服薬が使えない人や、肝機能障害などの副作用が出てしまう人もいます。
そのような人には、爪水虫専用の外用薬も近年、開発されて使われ始めています。

飲み薬で副作用が出る人はクリームや軟膏などの外用薬を使い、副作用の心配がなければ、飲み薬と塗り薬を併用することで、より一層治療効果も高くなるでしょう。
スプレータイプのラミシールもありますが、使い心地を良くするための成分が入っている分、かぶれるリスクは高くなります。
クリームや軟膏の方がかぶれなどの副作用は少ないので、軟膏やクリームが処方されることが多いです。

足の水虫の場合、塗り薬は足全体に塗ることが大切です。
一見きれいに見えても、白癬菌が潜んでいることもあります。
足先から足の指の間、かかとまで足全体にむらなく塗ってください。

また、見た目はきれいになって治ったように見えても、まだ角質層の奥に白癬菌が潜んでいる可能性があります。
少なくとも1か月は塗り薬を使い続けてください。
皮膚が新しい皮膚に入れ代わるには1か月はかかるからです。

爪の場合は、2~3か月すると新しい奇麗な爪が根元から生えてきますが、すべて健康な奇麗な爪に変わるには1年を要します。

塗り薬を効果的に使うには、足全体に塗ることと、良くなったと思っても自己判断で途中で使用を止めないようにすることが非常に大切です。
足の場合、1か月はしっかりと薬を使うことが、重要なポイントになります。